2019.12.05
乳製品・卵は一切使用せず、肉類も月に2回ほど、玄米・野菜・穀物・海藻類が中心のすくすく保育園の給食ですが、毎週木曜日はお魚がおかずにあがります。
そんな木曜日の前日、魚の仕入でぶりを仕入れたら、やってきたのはまるまる一匹の大きなぶり。
調理のふみえ先生もさすがに「え・・・。」
そんなときは保育園のなんでもやさん、園長先生の出番。
園長先生はつりが趣味なのでお魚もさばけるのです。
そこで、予定にはなかったのですが、せっかくの機会なのでこどもたちにも一匹の魚が給食になるまでを学んでもらうことにしました。
女の子たちはとても真剣なまなざしで見入っていました。
「ここが心臓、ここがおなかの中、ここは骨」
園長先生が説明をしながらさばいていきます。
りすぐみさんとうさぎぐみさんもカートから身を乗り出して食い入るようにみつめていました。
そして、みごとに3枚におろされて、アラが残りました。
「頭だ!目だ!骨だ!」
「そうだね。お魚もみんなと同じように頭も目も骨もあります。そして、みんなと同じようにおとうさん、おかあさんがいて、きょうだいがいて昨日まで家族といっしょに海を泳いでいたんだよ。」
「でも、もう死んでるよー。」
「そうだね。今はもう死んでしまっているね。みんなに食べられるために死んでしまったんだね。だからみんなはお魚さんのいのちを食べるんだよ。だからごはんを食べる前にはいのちをもらうから『いただきます』って言います。」
こどもたちにどれだけ伝わったかは分かりませんが、これからはきっとごはんの前の『いただきます』により思いを込めてくれるようになるんじゃないかな・・・と期待します。
そして・・・・
園長先生がさばいたぶりはふみえ先生の手でみごとなぶり大根に^^
こ、これがきのうのおさかなでしゅか!!にぎにぎしてうまうまでしゅ!!
ぶりに夢中でハナミズなんて気にしてられないよー!!
ぶりだけ一気に食べちゃうだいとくん。おかず・・・もうないよ(;゚Д゚)
とってもおいしくいただきました。
わたしたち大人もいのちをいただくことにいまいちど思いをはせて感謝して日々の食事をいただこう。
改めてそう思う時間となりました。